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小澤茂男は大学へ入学してまもなく海外旅行に興味を抱きます。地元福岡を出て東京の大学へと進学し、1人暮らしをしつつ、バイトをするといった生活を送っていたごく普通の大学生だったのですが、バイト仲間が海外旅行に向けてお金をためているといった話を耳にし、自分も海外旅行へいってみたいといった気持ちが芽生え始めていきます。
両親ともに共稼ぎでなかなか時間が取れなかったこともあり、旅行はせいぜい年に1度温泉旅行へ行く程度だった小澤家ですが、いつの日か海外旅行に行ってみたいと思っていました。もちろん周りには家族で海外旅行へ出かける家もあったのですが、それはごく一部の人といった感じだったため、そこまでうらやましいとは思ってもいませんでした。
バイト仲間のプランに興味が出てきた小澤茂男は同じ時間に上がる日を狙って、食事に誘うことにしました。
同世代だったこともあり、2人はバイト先でもけっこう話す機会がありました。しかし旅行のことをじっくりとなると初めての体験でした。
2人はお酒が好きということもあり、バイト先からほどよく近い居酒屋へ立ち寄りました。バイト仲間はアジアへの旅行を計画しているとのことでした。なぜアジアなのかと聞くと、先輩がアジア1人旅をした経験がありその話に感銘を受けたためとのことでした。またアジアは日本よりも物価が安く、長期で旅行しやすいといったことも特徴だといいます。

このような背景からバイト仲間はまずはバンコクに行き、その後カンボジアやベトナムを1ヶ月かけてまわる予定を立てているとのことでした。そのために、まず30万円ほどの資金をためることを目標にしているといいます。
小澤茂男は生活の足しといった意味でバイトをしていましたが、そこまでお金をためるといった概念はありませんでした。バイトもそこまでたくさん入れてなかったのですが、長期休暇などは学生のうちだと考え、お金をためて長期旅行もいいなと思い始めていました。
とはいうものの、海外旅行は行ったことがないので行き先や言葉などに不安もありました。そこで片っ端から海外旅行に行ったことがある友人らに話しを聞くことからスタートしました。

海外旅行に行ったことがある人の話しを聞くと、親といった人や大学に入ってから行ったという人がほとんどでした。まだ1年生だった小澤氏の周りには、あまりいったことがあるといった人はいませんでした。年上の世代の人たちが行ったことがあるといった人がちらほらいる程度でした。
周りの話を聞いてみると、やはりアジア旅行がダントツ多いことがわかりました。アジアは人気があり、また物価が安く旅行がしやすいことや直行便なども充実していることが要因のようです。ヨーロッパなどもあこがれますが、まずは近場から行ってみようかなといった気になりました。
アジアの中でも小澤茂男が興味があったのが「カンボジア」です。カンボジアといえばアンコールワットです。アンコールワットにはぜひとも1度足を運んでみたいと思っていました。アンコールワットですが、わりと近年から観光地化されたイメージがあり、以前は地雷が埋まっていたり、治安の心配等があるイメージを持っていました。
そこで治安について調べてみることにしました。地雷については今も埋まっている箇所があり、そうした場所は立ち入り禁止になっていることがわかりました。観光地については、かなり整備も進んでおり、そうした心配はなく地雷が埋まっている危険性があるエリアについてはそうした看板やロープが掲げられているという内容でした。
またアジアを調べていくうちに、近年急成長を遂げており町並みについてもみるみる変化していることがわかりました。

こうした小澤茂男は冬休みを目標にコツコツお金を貯めはじめました。目標金額は30万。毎月5万ずつ貯金し、ようやく30万を達成しました。
チケットの予約はインターネットからも申し込みできるということはわかっていたのですが、初めてのことだったので、旅行代理店を利用しました。カンボジアへの直行便よりもタイ経由のほうが価格が安かったので、そのチケットを購入しました。このチケットならカンボジアだけではなく、タイ旅行も楽しめるといった利点もあったからです。
タイからカンボジアは同日乗り継ぎが可能で、早々にカンボジア入りした小澤氏。タイの空港も感動したそうですが、カンボジアについた瞬間の感動といったらもう言葉でいい表すことができないほどの感動だったといいます。
その後カンボジアに10日滞在し、思う存分観光した小澤氏。現地では英語でコミュニケーションをとり、最初は単語しか離せない状態だったそうですが、だんだん慣れてきたといいます。英語についても改めて勉強しなくてはと感じつつも、毎日・毎日旅行を楽しみわくわくとどきどきの連続だったそうです。
次のタイはどういった旅になるのか、その点についても大変楽しみにしており、すっかり海外旅行にはまりそうなモードだといいます。

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